WEB3.0の提唱者:キャビン・ウッド氏の考えについて

WEB3.0というのは、2014年に、ギャビン・ウッド氏「イーサリアム【Ethereum:仮想通貨)の共同創業者】が提唱されました。

Web3はまだまだ新しい概念であり、その明確な定義は以前としてハッキリとはしていません。

今回は彼のブログ記事と、WIREDが実施したロングインタビューからその要点のみを「SELECK」というサイトで、詳しく解説をしていたのでその内容をピックアップしてみました。

現在WEB2.0がかかえる問題について

  1. 現状のWorld Wide Web(Web2.0)は富、権力、影響力が集中した中央集権的な構造になってしまった。
  2. 実際に現状のWebの世界は、いわば盲目的な信頼によって成り立っている。例えばWhatsApp(アメリカを中心に多くのユーザーを持つメッセンジャーアプリ)が、ユーザーの全ての会話を暗号化している、と言ったところで、それを解読できるキーを持っている可能性もある。ユーザーは盲目的にWhatsAppを信頼するしかない。
  3. FacebookやGoogleが登場する以前は、これほど少数の人間がこれほど大きな力を持つことができたことはほとんどない
  4. こうした恣意的な権威から、より合理的な自由主義モデルへと移行するために必要なのがWeb3。
  5. Web3は、従来のWeb技術の代わりとなるもの。その鍵となるのが、オープンさと透明性。
  6. ブロックチェーン技術を用いれば、合法的にオープンで透明性のある分散型のネットワークを実現できる。なぜならばブロックチェーンはルールの集合体であり、システム内で恣意的な権力を持つ者がいないから。
  7. Web3は中央集権ではなく、個人がサービスのプロバイダーとなり、個人同士で経済的なサービスを提供できるようになる。

依然として難解ではありますが、「オンラインの世界で巨大テック企業が独占している権力を、ブロックチェーン技術によって個人に分散する」というWeb3のコンセプトを感じ取ることができるのではないかと思います。
(出典:SELECK

Web3.0を取り巻くものたち ~Crypto、NFT、DAO、DeFi、GamiFi~

    • NFT(非代替トークン)
      NFTとは「非代替性トークン(non-fungible token)」の略で、ブロックチェーン上に構築されるデジタルデータの一種です。
      NFTの登場によって、従来は取引されることがなかったようなデジタル資産(アートやSNS上での発言など)の高額取引が相次いでいることは、近年の報道で一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。
      NFTは暗号通貨と同様、分散化されたWeb3の世界で、個人の自由な経済活動を支援するための手段です。
    • Crypto / Cryptocurrency(暗号通貨)
      ビットコインやイーサリアム等で知られる暗号通貨(日本では仮想通貨とも呼ばれていましたが、金融庁が正式に暗号通貨に名称を変えています)は、Web3の実現において大きな役割を担います。
      Web3では、AWS(アマゾンウェブサービス)のようなクラウドプロバイダーは存在せず、代わりに分散型ネットワークに参加する一人ひとりがサービス実現のための様々な役割を担います。
      暗号通貨を用いることで、大企業による集中管理をなくし、また不必要な仲介者をカットする形で、個人に直接報酬を支払うことが可能になるのです。
    • DAO(自律分散型組織)
      DAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)とは、株式会社のアップデートとも言われる新しい組織の形であり、Web3の世界におけるプロジェクトの運営形態です。
      その特徴は、特定の所有者(株主)や管理者(経営者)が存在せず、地理的に分散したメンバーによる議論や投票などのルールを通じて意思決定が行われること。その際に必要な従来の議決権に代わるものとしては、ブロックチェーン上で発行されるトークンが使われます。
    • DeFi(分散型金融)、GameFi(ブロックチェーンゲーム)
      Web3が実現すると、これまでの社会で重要な役割を担ってきた企業や、ビジネスモデルが新しいものに代替される可能性があります。
      例えば金融の世界においては、これまで信頼に基づいてお金を受け渡す役割を担い、手数料を得るという形でビジネスを成立させてきた金融機関(銀行など)の存在意義が問われる未来がやってくるかもしれません。
      実際に、「DeFi(Decentralized Finance)」と呼ばれる新しい金融サービスが拡大しており、その市場規模は約1,000億ドル(約11兆円)に達しているとも言われます。DeFiは、ブロックチェーン上で自律的に動くプログラムによって、金融機関などの中央管理者を介せずに金融サービスを実現するものです。

(出典:SELECK

イケハヤさん→「Web3.0の重要性を徹底解説!初心者向け入門書」
アマゾンで読みました。こちらも読みやすくお勧めです。Kindle版0円です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です